R5870 Lightning BIOS変更 & ZALMAN Z9+導入

先日「出来ない」と書いてましたが、BIOSでのファン速度カスタマイズが効かないだけで、電圧の変更は出来てました。てへっ


という訳で当初の目論見通り、無事に最高電圧を1.064、クロックをリファレンスと同じ850Mhzにして、省電力・低発熱を達成したのですが、ベンチを回したりするとGPU温度がどんどん上がって70度を超え、それに伴いGPUファンが激しく回り「ファァァァァァァァァン!!!!」とやかましい事この上ない。回転数が30%半ばまでは余り気になりませんが、40%後半から耳につき始め、60%になると驚くほどの音量です。
これでもリファレンスクーラーに比べれば静からしいと言う事は、ハイエンドGPUユーザーは余程騒音慣れしてるのか、耳が悪い(失礼)のかのどちらかじゃ無いだろうか。


とまれ結局冷却が必要だよねという訳で、最近私の辞書からは我慢の言葉が消えたらしい事もあって、ZALMAN Z9+を買っちゃいました。デザイン面でCoolerMaster Elite 311 Plus Silverと随分迷いましたが、主目的が冷却ですからファン搭載数の多いこちらを購入。


結論としては良く冷えます。室温約15度でベンチを回し、GPUファンは最大40%までに絞った状態で、GPU温度が70度強→60度前後へと下がりました。
が、噂通り音も結構なモノです。サイドパネルはメッシュでスカスカだし、天板もメッシュ。更にはファンが4つもついてたら当たり前ではありますが、これまで密閉型のケースを利用していた私としてはちょっと気になる訳で、気がついたら静音ファンを4つ購入していました。アホか。



取り敢えずサイドパネルのメッシュは、アクリルパネルをカットして下部のファンを取り付ける部分だけ開けて塞ぎ、天板も前方のファン部分はウレタンシートで塞いでしまい、その上でファンコンで一番絞った状態で最も冷えるファンの向き、配置を色々試してみました。
使ったファンは140mmのBlue Vortex 14×1(前面吸気固定:87cfm/18.1dB)、120mmのKAZE-JYUNI 500rpm ×1(吸気:24.5cfm/7.5dB)、KAZE-JYUNI 800rpm ×2(排気:40.17cfm/10.7dB*2)、です。


先ずは最も静音と思える前面・底面吸気、後方・天井排気ですが、これはグラフィックボード周りが余り冷えません。ベンチを回すとGPUがファン無しと変わらない温度まで上がります。HD5870のボードが大きいためケース内の空気が上下に分断されており、グラボより下の空気が滞留してしまうものと考えられます。


次に天板を完全に塞いでしまって防音効果を高めるために、前面・底面吸気、側面・後方排気に挑戦。グラフィックボードのすぐ横から排気するためそこそこ行けるのかと思いきや、これもマイナス3度程度という結果に。ケースを触ってみるとサイドパネルの丁度中央辺り、グラボの電源部分に近いあたりが結構暖まっています。底面からの風で前面吸気のケース内下部への循環が阻害されているのかもしれません。


天板を完全に塞ぐのは諦めて、前面・側面吸気、後方・天井排気にするとマイナス10度程度の減少が見られ、Z9+のデフォルトファン4つとほぼ変わらない結果を得られました。どうやらキモは側面吸気のようです。



ここまでやって更に気付いたことが。これまでずっとウィンドウ表示が出来て温度のモニタリングがやりやすいのでMHFのベンチを回していたのですが、このベンチは終了後のスコア表示でもGPU使用率が99%のままになります。このスコア表示のまま10分ほど放置して戻ってくると、GPU温度が1度上がっているのに気が付きました。そのまま放置し続けると更に10分程後にもう1度上昇、とじわじわ上がり続けています。排気量が80cfmでは不足の模様。。


こうなったら行く所まで行ってやる、という訳でOmega Typhoon G 140mm 究極静音タイプを購入。64cfmで11dBと、このノイズでこの風量は他に見当たりません。実際に取り付ける前に、何となく同じ14cmのBlue Vortexと並べて音を比較してみると、びっくりする程ノイズ量が違います。Blue Vortexは低音で「ブーーーン」という音が聞こえ、ファンコンで最小まで絞ってもそれなりに聞こえますが、Omega Typhoon Gは風量最大でも殆ど聞こえません。


ぬぐぐぐぐ。もう後には引けません。Omega Typhoon Gをもう一つ購入し、フロント/Omega Typhoon G、底面/KAZE-JYUNI 500rpm、側面/KAZE-JYUNI 800rpmで吸気が約120cfm、後方/KAZE-JYUNI 800rpm、天板/Omega Typhoon Gの排気で約100cfmの正圧でバランスを取ることに。何やらファンだらけになって来ました。ついでにこの際グリスも購入しHD5870のグリスを塗り直し。あぁ、冷却にお金&気を使う人の気持が少し解ってきたぞ…。


まぁコストを掛けた甲斐あって、ベンチを回した際のHD5870モニタリング結果は、ファン速度が26%で60度強程度に収まりました。これなら夏でもファン速度40%未満で70度位に収まるかな?



で今更ながらに気付いたのですが、昨年最初に組んだ時のパーツがCPUとメモリだけになってます。Z68チップセットにHD5870、SSD2台にBlu-rayドライブ。2年ちょい前のハイエンド構成みたいな状態に。ここまで来たら次期CPU:Haswell発売後に中古相場が値下がりするであろうi7-2600kに載せ替えようかな。。ただそうなると電源がいよいよギリギリになりそうな気がするな…。