えびボクサー


映画でコメディと言っても色んなジャンルがあります。
ロマンティックコメディや、スラップスティックコメディ、
映画のパロディものまで色々。


この映画、言うならナンセンスコメディです。
そのままずばりナンセンス=意味無しですねぇ。
ロマンティックコメディが苦手な私としては好きなジャンル。
人生一発逆転を狙う田舎のパブ経営者が、巨大えびにボクシング
させて稼いじゃおう、というお話です。


が、この煮え切らなさは何だろう。
そこここにちりばめられたナンセンスな笑いにはニヤリとさせられますが、
何とも吹っ切れない笑いなのです。


ナンセンスなコメディと言えば「裸の銃を持つ男」やメル・ブルックスの一連
の作品を思い浮かべる私は、兎に角勢いで笑わせる映画を予想していたんです。
しかしこの映画は敢えて勢いをつけさせてくれません。
根暗な友人がぼそりぼそりと小話を話すかのようです。


えびボクサーの番組を撮るスタッフの真剣な表情を捉えたシーン等は、
シチュエーションコメディか?とも思わせますがこちらも落ちは無し。
深読みするべきか否か、非常に悩みます。


最後に自然保護みたいな事を言うかと思いきや、締めの一言は
「ステディな恋人が欲しい」
わかんねぇ・・・


色んなレンタルショップで割りと目立つ場所に置いてあるんですよねぇ、コレ。
スマッシュヒットになりえない作品だからこそ、店員さんなんかに逆に人気が
ある、とか有りそうでイヤだなぁ。



そういえば私の大好きなナンセンスコメディで「トップ・シークレット」と言う
映画があるんですが、最近レンタルショップで見かけないんですよねぇ。
7〜8件は回ったんですけどねぇ。
TOPGUNでトム・クルーズのライバル役、ドアーズでジム・モリスン役なんて
やってたヴァル・キルマーが主演の作品です。
何か問題でもあるのかなぁ?