バイトの話2


私、これまでに色んな所でバイトして来ましたねぇ。
映画を只で見よう、とレンタルビデオ屋でもバイトしました。
動機はゲームセンターと同じですなぁ。


このビデオ屋さん、今ほど大型チェーンが広まる前にしては、
3階建てのビルを持っており、割と大きな店舗を構えてました。
とは言っても、私が働き始めた時は1階しか利用しておらず、
3階の一部に社長室がある以外は、昔営業していた個人ビデオ
鑑賞室の残骸が散らばってましたねぇ。
とっても怪しい雰囲気でしたねぇ。


私が働き始めて暫く経った頃、社長が2階をアダルト専門コーナー
にすると言いはじめました。
バイトは通常2名しか詰めていません。
片割れが女性の時は、自動的に私はアダルトコーナーへ。


これが、キッついアダルトコーナーでして。
大人のおもちゃは当然の事、『無修正!!!』と謳っている
怪しいビデオ、果ては幼児ヌード写真集まで置いてある有様
でした。


もうね、気が滅入るんですよ。
いつか捕まるんじゃないかってw


週に一度、AV7本借りていくサラリーマンとかもいるんですよ。
ちょ、マテお前。ってな気分でしたねぇ。



ある日のこと、その日は珍しく1階で働いていたのですが、
中年のおばさんがやってきました。
話を聞くと延滞商品の返却に来たとの事。
100日程延滞しており、金額は50000円近くになってます。
しかし『単身赴任の旦那が帰ってきた時に借りてきたのよ!
私は知らなかったんだから払わないわよ!』との一点張りで
埒があきません。


困った挙句社長に泣き付きました。
ちなみにそこの社長、かっこ悪くした松村雄基みたいな人です。
カクカクしかじかと説明すると、社長は『ココだと他のお客様も
いらっしゃるので、3階の事務所でお話しましょう』と言って、
上へ連れて行くことに。


開放された〜、と思っていると階段から声が。
おばさん:
『どこへ連れて行くんですか!! 何をするつもりなんですか!
止めてください!!! 嫌です!! 絶対上がりません!!!』
社長:
『何もしませんって。話するだけですから ・・・ ・・・』


店内騒然。
おばちゃんは泣きそうな顔で走って逃げていきました。


まぁ、ね。。。
あの雰囲気じゃ何かされると思っても仕方ないわな・・・。
このお店、既に潰れてしまって無くなりましたねぇw