とどのつまりは愚痴かもしれない内容

『日本の、これから』第4弾「若者」
(from kの落書き帳さん)


このエントリを読んでて最も辛くなったのは『少なくとも今の25−35歳の就職氷河期世代は見殺しになるだろう。』のフレーズ。うへぇ。世代的にどストライク。ずっと氷河期かよ!


第2次ベビーブームのピーク世代はそりゃたまんなかったですねぇ。高校時代の進路指導で大学の学部研究なんて皆無。周りの大人は『潰しが利く商・経・法に行けば何とかなるよ』。大学に進むと、先輩たちは就職面接を受けに行くだけでお小遣いが貰える世代。自分達の番になるといきなり『超氷河期』なんていわれてる時代。一部の有名大学以外企業は見向きもしない。バブルの亡霊を引き摺っている為プライドは高く、就職できずにフリーターになる人間が大量発生。こうなると職業訓練が進まないので中途採用もままならず。企業も中途採用拡大とか言っても一部勝ち組しか対象にはならないし、全体としては相変わらずの新卒優遇。教育問題と構造的な問題の間で宙吊りのまんまですねぇ。
友人達も色々です。勿論とっても努力してバリバリ働いてる奴もいます。生きていく為に妥協して働いている奴もいます。夢を実現させようとまだまだ勝負してる奴もいます。じゃぁそれ以外は?みんな享楽的だからフリーターだったりニートだったりするの?んなアホな。


ニートもフリーターもそれぞれ個々の原因がある訳ですよねぇ。勿論その中には享楽的だからだとか、我慢が効かないからといった理由も存在します。んでもそれは個々の問題であって、本人や家族の問題として解決していくべきものですねぇ。大体この問題の中心はひきこもりから発展してきたってのを理解してるのか?ひきこもり相手だと下手な事言えなくなっちゃったけど、『無職』と言う御旗があれば叱れると考えているようにしか見えないんですよねぇ。この問題はTV使ってよう知らんおっちゃんから怒鳴られたからといって解決なんてしない。既に社会的課題になってます。個として解決すべき課題と社会的課題とごっちゃにするなと。どうせみんなで考えるんなら『企業が人件費削減の為に正社員雇用を減らしている問題』や、『新卒優遇によって生まれる無為な格差社会の是正』とか考えようよー。


リンク先の末尾は

「価値創造のための努力(スキルを上げるための努力)」と「無駄な徒労」の区別をつけてください。看護学校は前者です、看護学校を出ただけでは資格はあっても使いものにはならないので最初の3年はまた前者です。(つまり、苦しかったとしても実になります。)

NHKの番組を見ての通りですが、社会はもう頼りになりません。問題を解決する気もありません。

自分で力をつけて切り抜けるしかありません。

とまとめてあります。
流行の『自己責任論』ですね。勿論自己責任論も理解は出来ますが、一方で安定化装置も必要でしょう。バランサーが無い共同体は行過ぎた競争を招きます。これ以上自殺者が増加する国であっちゃなりませんよ。


つーか『永久就職氷河期世代』なんて一生呼ばれるのはごめんだ。どっかに脱出口くらい用意しとけ>日本