郵政議論は続くよどこまでも

svnseedsさんへ

TBありがとうございます。
私が「今」という事に拘っている理由は、「水が一杯になったら見えなくなるので、またどうせ放置するんだろうなぁ」、という危惧ですね。痛みが少ない時期に何もやってこなかった、という実績もありますし(笑えないですねぇ…)。機運が高まっている時期にやる他ないだろう、と。とまれ、民主党ですら行財政改革ばかり叫んで、経済政策に関する話題が殆ど出てこない、という状況は異常ですが。


民営化後の貯金は、政府保証無しにしないと話が通りませんね。民間銀行の税金投入による救済も、はっきりとしたデッドラインを見せなければならないでしょう。この辺りは散々アナウンスしてきた事もあり、社会的に受け入れる土壌が出来ているのでは無いでしょうか。


国債の個人購入が可能になった事が、郵貯の資金を先細りさせるとの見解には多少疑問を持ちます。民主党案の郵貯の上限を500万迄にしたとして、減少するのは貯金額の20-30%程度と言われてますので、矢張り一般的には郵貯は資産運用先としてではなく、少額貯蓄または当座資金の預け先として捉えられているのではないでしょうか。単なるタンス預金より安全な郵貯に預けられたお金が、政府が「いざとなれば国債出せば良いや」とモラルハザードに陥る危険性のある、担保として利用される事は避けた方が良いと考えます。


借りた側のより一層の改善は必要ですが、取敢えず郵貯資金を当てに債券発行が可能となれば、債券発行要件が厳しく審査されない可能性は高いと考えられます。出口と入口、同時に改善しなければ効果が非常に弱くなるでしょう。ま、公団改革も中途半端で終わってますので、先日否決された郵政法案も、割れ鍋に綴じ蓋って感じでお似合いかと思ったんですけどねぇ。


私がsvnseedsさんと決定的に違うのは、『どうせ政府の連中は「経済学的に正しい」選択を、中々しないだろうな』という前提から話を進めている所だと思うのです。正しい事をやってくれれば話は早いのですが「きっとやらない」と。だから『今出来る事は今やってくれ』と思うわけです。



所でsvnseedsさんドラムをされるんですね。譜面の読めない筋肉ドラマーながら、私もやってました。ご迷惑顧みず、何となくシンパシー。