みんなカレーと恋愛が好き

私カレーライスが嫌いなんですよねぇ。あの臭いと味、見た目も含めて兎に角嫌い。子供の頃から苦手で、家で出てくるときは私だけ焼き魚。給食のカレーなんて地獄。教室中にカレーの臭いが充満するわ、食べ終わらないと遊べないわでそりゃぁ堪らなかったですねぇ。も一つ言うと豚汁も同じ様に嫌い。
でもみんな好きじゃないですかカレーと豚汁。で、みんな私に言うわけです。『カレーの美味しさを知らないなんて、お前は人生で大きな損をしている』とか何とか。いらん世話なんですよ。『カレーの何が嫌いなんだ』と問われれば『臭いが嫌い』だとか『味が嫌い』と答えます。と、『あの臭いが食欲をそそるんじゃないか』や『美味いじゃん!』と帰ってくる。全く噛み合わない。最終的に『カレーが大好きな皆さん』は私の事を『何て愚かなんだ』ってな顔で見て話が終るんですよねぇ。


『恋愛』も同じじゃないですかねぇ。カレーと恋愛は普遍的に素晴らしいものなのか?バカ云うな。好きな人もいれば嫌いな人もいるに決まってるじゃないですか。いいじゃん、それで。食べ物の好みで人をバカにするのは変でしょ?事『恋愛』となると人格的に疑われる事すらあるなんて変ですよ。カレーが食べたくない人は食べなくていい。恋愛したくない人は恋愛しなくていい。人格的な部分なんて関係なく、これは好みです。
更には、カレーが食べたくて食べたくて仕方がない(恋愛したくてしたくて仕方がない)けれども事情(アレルギーや現状胃が受け付けない等)があって食べられない人に、『食ったら美味いんだよ〜』って言うのは論外。胃の調子を戻す為の方策を授けるのならまだしも、『この普遍的な美味しさが判らないなんて何て不幸なんだ。いいから食ってみろ。』なんて云われたら、たまったもんじゃないでしょうねぇ。食べたいのに食べられない人にとって、これ程酷い言われようは無い。『恋愛』を非モテに勧める人は、ここに気をつけなきゃいけないと思うんですよねぇ。


因みに『俺はとってもグルメだから、お前らの食ってるその不味いカレーなんて食えん。お前らはバカだ。』と言ってる人も変。好みだっての。



12/3追記
この記事を書くきっかけになったエントリです。
★ 電脳ポトラッチ: 腐敗した世界に堕とされた人々
こちらの論調に反論する意図で書かせてもらいましたねぇ。
真っ当な反論は「恋愛は普遍」だなどと誰が言ったのか(Niemals-Gasseさん)でどうぞ。