ナンセンス論


昨日のエントリにてナンセンス=意味無しと触れましたが、
今回はこれについて少し掘り下げてみたいと思ってますねぇ。


最近のナンセンスなコメディ映画でヒットした作品と言えば
何でしょうか?
うーーん。イマイチ浮かびませんがオースティンパワーズ
確かにこの映画、ナンセンスな要素はあちこち含んでいますが、
敢えて言うならやっぱりスラップスティックコメディですねぇ。


ナンセンスな笑いってどんなんだろ?と考える際、
まず出て来るのは下ネタかオヤジギャグの類でしょうか。


「品が無い=ナンセンス」と考えるとこれらがしっくり来ますが、
私の考える「ナンセンス=意味無し」とは異なりますねぇ。
下ネタは「そぐわない場所において下品な話題を振る事」で
起こる笑いで、これは即ち「この場所でこの言葉を言う」事に
意味があります。
またオヤジギャグは「言葉遊び」の一種であり、「無関係な
2つの言葉に関連性を見出す」下品ななぞなぞとでも言うべきでしょうか。


以上の理由で、上記2つは「意味の無い事そのものを笑いにする」
と言う意味でのナンセンスとは本質的に異なりますねぇ。


その上でナンセンスな笑いを考えるならば、テーマが深刻であれば
ある程全く関係の無い事柄へ繋がった際に、狙いとする笑いが生まれる
筈ですねぇ。


結局何が言いたいのかというと、ひょっとするとえびボクサー
良く出来たナンセンスコメディなのかもしれない、
と言う事ですねぇ。


擁護するほど気に入った訳でも無いのですが、
何だか引っかかるんですよねぇ。なんだかなぁ。