更に郵政民営化を勧めてみる

http://www.econ.hit-u.ac.jp/~iwamoto/Docs/2005/YuchoMineikanoZehi.html
svnseeds’ ghoti!


ちょっと小難しい話になりますが、まずは上記リンクを参照して下さい。


その上で1つ目の参照URLの

郵貯に関する,この議論には以下のような問題がある。
 第1に,この議論は,郵貯の資金を財投に預託する義務があった2001年以前の制度を前提にしている。2001年の財政投融資の改革により,郵貯は財投から切り離され,新規資金は全額自主運用されることになった。したがって,(財投債を購入して)資金を特殊法人に回しているのは,郵貯の自主的な判断である。

この点ですね。
既に自主運用と言う点が肝心、と仰っています。まぁ、正論です。
ただ実態を表しているとは言えませんねぇ。
んな理論通りに動いた例があるか、と。


「自主運用」と言って資金をあちこちに融通するとします。
まぁ焦げ付く所もでますわな。
誰が責任を取るの?
公務員ですからね、責任の所在なんてあって無いようなものです。
取らされるとするなら、全力で回避する方法を模索します。
それから穴の空いた預金はどうするの?
言っておきますが、現行の郵便貯金は「全額国家保証」です。
そりゃ国債政府保証債、そして実質的な政府保証債である
財投機関債で運用しますわな。


リスクヘッジ?んなもん知らんがな。
財投債が利回りよければ、喜んで廻す。
利回りが悪くても、身の危険を回避する為に廻す。
まともな運用が出来るとは思えません。
公社にしても基本的なスタンスは変わらないでしょう。
まず持って国債の引取手を確保して置く、という発想自体が
私には理解不能です。


運用担当者のモラルハザードという危険性がある点と、貯金保護の
システムに問題がある為真っ当な運用は期待できない点、
そしてそのツケが国家財政に廻される危険性が多分にある事。
私が民営化に拘る理由はこれに尽きます。


大体この問題は「誰が猫の首に鈴をつけるか」と言った話だった筈。
名義変えで複数の口座を持つ富裕層の問題なども有り、様々な点で
問題視されてきていました。
それに対して郵貯名寄せ制度や、納税者番号制度が俎上に上る度に、
政治や財政の問題で手をつけられない、もしくは選挙対策として
潰して来た経緯がある訳です。


ややこしくなった原因は小泉さんのワンフレーズポリティクスと、
強引な手法の為です。
小泉さんにも非が有るとは言え、いつかは手をつけなければなりません。


という訳で、私はsvnseedsさんと意見を異にしますねぇ。
あ、因みに郵便事業は赤字であろうと国営で、と考えておりますねぇ。