センス

私は音楽を聴く事が好きです。"No music No life!"なんて歳でもないので熱く語る程ではないけれども、たまにライブハウスやクラブへ出かけて大音量で楽しんだ翌日、寝不足にも関わらずとっても元気な自分に気がついて「やっぱ好きなんだなぁ」と感じたりもします。音楽を聴く事が私の趣味と言ってもいいかも。

趣味ってのは好きでやるもんです。自分がそれをする事で楽しくなれる、満足できるからやるもんです。趣味=「楽しむ行為」そのものと言ってもいいかもしれない。同じジャンルの趣味であっても好きなものが少しづつ異なる事で人それぞれのコダワリが生まれ、コダワリ通す事で当人の満足度が高まる。もの凄いコダワリや特殊なセンスを持っている人は、それ自体が刺激的で話を聞くだけでも面白いものです。


所が、このコダワリやセンスを他と比較して「どっちが優れてるのか」なんて諍いがのが往々にして起こる。これは趣味の問題じゃ無いですよね。競争する為のアイテムとして利用しているだけ。どんなにそのアイテムを愛していようと、楽しみ自体が核ではなく優劣が問題になっている時点でそのアイテムとは関係無い。
クリエイターが自己のイメージを表現する手法にコダワって他と差別化を図る行為と、消費者が自ら選択したコダワリを他者のソレと比較して差別する行為とは、別物なんだよなぁ。ましてやそのコダワリに優劣をつけるなんてとんでもない。そんな事する人は単に承認欲求が強いだけで、下手すりゃ趣味の価値すら減じて見られちゃうんじゃないですかね。実際趣味に入れ込んでる人はセンス合戦なんて考えもせず『こんなカッコいいのあるんだよ!!聞いてみて!!一緒に楽しもうぜ!!!』ってな人が多い気がします。


要は、センス合戦なんてやってる人ほど、趣味がどうあれセンスが悪い希ガス、って話。