決勝トーナメント序盤の雑感

どの試合も基本的に順当な結果です。個人的に応援していたオランダが1回戦で姿を消したのが残念。相変わらず勝ちきれないチームだなぁ。


で、これまでの試合で優勝の可能性を感じるチームはブラジル、アルゼンチン、スペインの3チーム。続いてドイツ・イタリアか。
ホスト国ドイツはホームの利を生かしてどこまで勢いを持続できるか。試合を見る限りクローゼの動きが得点に直結しており、チームとしての破壊力は上記3チームに比べると劣ります。勢い命。バラックが乗り遅れ気味なのが気になる。
イタリアのチーム力はかなりのものだと感じます。昨夜のオーストラリア戦でも「大人のサッカー」を見せてくれました*1。ただし優勝を目指す場合故障者、出場停止選手が多い点がネック。トニにはもう少し頑張って欲しい。



さて話は変わって、日本代表はとっとと帰国してジーコさんの談話など発表されてましたね。この中で少し言及しておきたい点が。ジーコさんは今回の結果の原因の一つに「体格」と言う言葉を持ち出していました。この「体格」は、単に体が小さい事を言っている訳では無い筈ですね。
例えばオーストラリアの激しい当りをきっちり受け流したイタリア。実はイタリア人の体格は日本人と結構近いんです。身長も170cm台の選手が何人も居ます。何が違うかと言うと体幹の筋肉のつき方ですね。世界レベルでの戦いで見た場合、日本人は線の細い選手が多いんです。福西なんて後15kgはつけて良い。体幹の筋肉をつける事で激しい当りにも対応できるようになる。更に激しいプレイが続いてもスタミナ消費が抑えられる。体の軸がしっかりする事でロングシュートのパワー、精度も上がります。勿論ディフェンス面でもポジショニング争いに強くなるし、ボールキープも安定します。足先のテクニックは、超一流国には及ばないまでも、充分通用するレベルに達していますので、そのテクニックをいつでも使えるように体の軸を鍛える事が重要なはずなんですよねー。前回のエントリでは戦術の必要性について書きましたが、こういう基本も大事にして強化していって欲しいと願っております。

*1:退場者が出た後も落ち着いていた。ついでに言えばあのプレーは1発レッドに値するプレーとは思えなかったんだが…