id:umetenさんへ

kiyaさん所の「見捨てないで」という言葉の裏に潜む強者の論理という記事へのブクマコメントについてです。

2006年09月16日 umeten 非モテ, 身体と精神, 批評 幼少期の愛情不足云々という議論には感心しない。幼児期健忘という現象もあるし、育児や教育という視点の強化は、むしろ自己中心性を強化し、他罰的志向を強めることもあるのではないか。
2006年09月16日 rangelife422 人間 性向的な部分もあるが、この心理状態は多くの場合幼少期における愛情に対する飢えから生まれる。即ち幼児期の全能感が失われる際の周囲の状況が強く影響する。本質的に別物と考えるべき。

これは私へ宛てた物という事でちょっくら書きます。


umetenさんの危惧は尤もだと思います。そういうミスリードになるのは私としても本意ではありません。ただこの「幼児期の全能感」と言うのは、記憶するしないに関わらず、等しく感じるものです。異なるのはそれが喪われる時(大体3〜5歳か)、どの程度の補償を求めようとするのかですね。この辺りは個人差が大きく、また子供によって「幸せ」の内容とその必要量が異なる事で様々に分化する訳です。全てのケースにおいて育児や教育による補償が不足していたから、とするのは私も誤りだと考えます。
上記コメントで私が指摘したかったのは、社会的に疎外された事から生まれた非モテの孤独感と、幼児期の喪失感の補填が為されなかった事から生まれた孤独感は、別のものとして扱うべきであるという事です。
面倒なのは両者が重なる事が多いから*1なんですけどね。個人的にid:kiya2014さんやid:umetenさん、id:crowserpentさん(いきなり引合いに出してごめんなさい)は、幼児期の喪失感の補填は上手く行ってたタイプなんじゃないかなーと感じたりしてます。




追記:やっぱりブクマコメントって扱い難しいね。

*1:幼児期の孤独感が強すぎるとその後のコミュニケーションに消極的になり、結果社会的にも疎外されがちになる