説教雑考


千と千尋のエントリで触れたからか、昨夜TVをつけて細木和子の顔を見て思ったのは「ひょっとして皆お説教されたい?」という事。
私はこの人とても苦手なのですが、最近各方面でちやほやされてますよねぇ。


「道徳観念が無くなった」だとか「父権復活」と言った主張も一時期出てましたが、そう言った声も聞かれなくなった昨今、皆お説教に餓えてる?
それも「世間では〜」とか「普通は〜」ってのだと何だか納得できないけど、「前世が〜」・「先祖が〜」ってのだったら受け入れられるとか。


細木さんの言ってる事って、言っちゃえば前時代的な道徳なんですよねぇ。
近所の爺さんに相談しに行けば聞かせてくれる内容が多いです。
味付けが占いだったりオカルトだったりするだけ。


それがあれほど受容されるというのは、人々の深層意識の中に「道徳」を求めるものがあるからなのでしょうか。


本来道徳は強制されるものでは無く、自然発生的に生まれたものですから当然と言えば当然。
時代にそぐわなくなったものは消えていくのが自然なのに、「昔は良かった」的な古い道徳の押し付けが行われた為に、道徳という言葉で表されるものに対しての反発が強まったのではないでしょうか。


とは言え、現在の社会に道徳観念が不足しているのは事実です。
社会、ひいては個人が戦争直後からすると大きく変質した現在に即した「新しい道徳」と呼ばれるものが求められてる筈。


そしてそれは、占いやオカルトに頼ったものではいけない筈ですねぇ。