脱オタについて(自分で)反論して考えてみる


現在のオタクが何故差別されるのかという点を、
スクールカーストから考え直してみましょうかねぇ。


まず初期的なスクールカーストの上位に立つのは、
「スポーツが得意」・「面白い」・「容貌が(一般的に言って)良い」、
これらのいずれか2点を持っている人物と思われます。
対して下位に置かれるのは、
「運動が苦手」・「流行の話が苦手」・「容貌が(一般的に言って)悪い」、
といった人達になるでしょうか。


スクールカーストの下位に置かれた人々は、その差別ゆえにどうしても
引っ込み思案になりがちです。尚且つ元々インドア気味な志向を持って
いる為に、アニメ・マンガ・ゲームと言った趣味に偏りがちになる。
結果的にそれぞれの趣味がある程度固定化される年代(中高生)になると、
その趣味自体もカーストの一要素として認識され、下位カーストの人々
ルサンチマン増大という悪循環へ。


スクールカーストに因って、対人コミュニケーションを苦手にさせられた
挙句、対人能力を改善しなければ下位カーストからの脱出もままならない
と言われてしまう現状。



うーーん。嫌な話ですねぇ。
勝者による階級保持が、これ程上手く行くケースは中々ありませんねぇ。



その上で如何にして「脱オタ(敢えて使います)」するのか、考えて見ましょう。
マンガ・アニメの世界的な認知度が高まっているにも関わらず、未だに
国内では「サブカルチャー」の扱いを逃れられないので、趣味そのものの
相対価値上昇によって、下級カーストを抜け出す道も未だ見えません。
村上隆さんがカッコいい人だったなら、一発で逆転できるチャンスがあった
と思うんですけどねぇ。


電車男の社会的ブームによって、オタクへの風当たりが弱まるなんて暢気な
向きもありますが、能天気に過ぎますねぇ。
結局あのドラマは「オタ趣味を捨てて、自分を変えたオタ男のシンデレラ
ストーリー」で、劇中に出てくるオタクな人々は嘲りの対象ですからねぇ。



その上で私の考える「脱オタ」は、まずファッションを整えて、マンガ・アニメ
以外の一般常識を携えた上で交友関係を広げ、オタクな趣味を堂々とカミング
アウトしつつ『オタクな趣味も持っている、お前よりカッコいい俺』を認知させ
て行く他無いのではないか、と。「オタクだけどカッコいい奴」ではなく、
「カッコよくてオタクな奴」と認識させて行かなければ、カーストも含めた問題は
解決しませんよね?その為には、やっぱり一度相手の懐に飛び込まなければならない
と感じますねぇ。


下位カーストに貶められた人々に、多くを強いる結論になってしまいましたねぇ。
おまけに「反論」になっていませんので、単なる戯言みたいなもんですねぇ。