非モテ版「憎しみの連鎖」

引き続き元非モテvs非モテ議論の中から、メタな話題を。
現場となっている世界のはてさんでの、覚悟さんによるコメントですねぇ。

喪男側に攻撃的な姿勢の存在が決して少なくない事は
理解してもらえると思います。
彼らとて「喪男、オタク」という仮想敵(というか差別主義)を持って
我々を攻撃しています。
それに対して我々が「DQN、大多数の女」という仮想敵を作って、
反撃しても「やられた事をやり返している」に過ぎません。

私は平和的に理解しあうなどというものはありえないと
認識していますので、こうやって「叩き叩かれ」で結果的に
どっちもどっちの状況でパワーバランスを保つ事が良いと思います。
一方的に殴られてばかりだとストレスがたまって
現実世界での暴走に繋がりかねないので。


(中略)


私は争う事で憎しみが募るというのは半分は嘘だと思います。
相手と互角に殴り殴られというなら「お互い様だ」という心理が働いて
結構スッキリするものです。
憎しみが募る場合とは、パワーバランスが崩れてどちらかが
圧倒的な勢いで一方をタコ殴りにするような状況でしょう。

私が非モテの方々の主張を理解できる部分があっても、感情的な部分で
納得できないものが残っていた原因は、ここにあったのだと判りましたねぇ。
何の事は無い、アメリカ・ユダヤイスラム圏との争いが絶えない理由と
同じ構造なんですね。
『争いあう事で憎しみが募るというのは半分は嘘』であるなら、『半分は
本当』ですよね。私はこちらを重視します。


『お前のこんな所が悪い!』、『お前だってこんな悪い所がある!』
子供の喧嘩と一緒じゃないですか。スッキリはするかもしれませんが、
何の進歩もありません。


確かに非モテの方々で、自らに対してDQNな対応しかしない人々に周りを
囲まれている方は多いでしょう。変な例えをすれば『私の国の水は汚い!』
と言う人に『いや他の国に行けば綺麗な水がある』と言っても仕方の無い
ことです。

ただそれは『私の国の水は汚い!だから全ての水は汚い!』と言う事ではないのです。



私はバイトで様々な接客業をしました。
お客さんの種類は大きく別けて3つ。聖人、DQN、そして中間層です。
中間層が6割、DQN3割、聖人1割でしょうか。
DQNはどうしたってDQNですから、とっとと帰ってもらうに限ります。
ただ、半数を超える中間層は、私次第でDQNにも聖人にも変わります。
例えば私が体調が悪いためであろうが、対応が悪ければDQNに早変わり
です。


私がそこで学んだ事は、どんな問題であろうと真摯に対応する事。
へりくだると言う事ではありません。
無茶な注文であれば、きちんと理由を説明して断る。理屈の通らない事
を言われれば、理屈が通ってないと説明する。相手を馬鹿にせず、
きちんと対応する。ただそれだけです。
殆どの人は、それ以上の無茶は言わないものです。


一部のDQNの発言に対して『大体お前らは〜』と反論して、更にDQN
対応をする人を増やしていないか、憎しみの連鎖に陥ってはいないか、
一度考えていただけたら嬉しいんだけどなぁ。
勿論これはモテ側の行き過ぎた発言にも言える事です。
気になる物があれば、きっとツッコミしたくなりますもんねぇ。


ま、モテ側にDQN比率が高いとは私も思いますので、そんなDQNはどんどん
槍玉に挙げてください。楽しんで読ませていただきます。
ですから私、覚悟さんのテキストは好きですよ。
DQNな女性に対し、辛辣でありながら真摯に、且つ風刺も交えて書かれて
おり、楽しませてもらってます。*1
『恋愛とギブアンドテイクの思想とは相性が悪い』とは思いますけどね。

*1:媚びてるって意見が出てきても、笑い飛ばしますのでご了承を