文章と音楽は似ているかもしれない

文章と音楽、当然どちらも表現活動としては同じ。
技巧に優れ美しい文章を書く人、技巧は不足していても心を打つ文章を書く人、それぞれ人によって好みがある所も音楽と似ている気がするなぁ。ギタリストの手癖*1ならぬ、ブロガーの書き癖とかね。
リズムをとってみてもそう。完璧に刻まれるビートとゆらぎのあるビート、それぞれに味がありどちらが良いってのは中々難しい問題*2。勿論技術は高い方が、表現したいものに適した技法を利用できるので上手いに越した事は無い。だけど技術ばかりを聞かせようとする音楽からは零れ落ちるモノがあるのも確か。文章でも一緒だと思うんだな。簡潔かつ的確な文章であればあるほど、中の人の心が見え難くなったりね。


音楽、特にロック界隈では曲の全体の調子に反して故意に不協和音を差し込んだり、ノイズを被せたりする事がある。理由はバックグラウンドを想像させる為だったりする訳で、効果的に利用されると曲の深みがぐっと増すこともしばしば。文章で言うなら「死ね」だとか「バカ」だとかいった罵倒に当たる言葉だろうか。これも同じ。文章の中にそれらの言葉があったとして、全体の意図と照らし合わせて考えずに、単なるノイズとして受け取って『そんな言い方は〜〜』と批判するのは作者の意図が読めていないからだ。
ただ音楽でも文章でも、バランスが悪いとそこばかりが目立って全体の印象をぶち壊しちゃう。だから全体の意図を鑑みて『もうちょっと抑えた方が良いんじゃないか』って批判はあって当然だろう。


何だか良く判らなくなってきたけど、まぁなんだ。以前インディバンドで演奏していた私が、現在はてなの片隅でちまちま書いてるのも全く同じ構造なんだなw

*1:ザック・ワイルドハーモニクスとかw

*2:個人的にはゆらぎがある方が好き